2013年8月23日金曜日

ビルを壊すぞ地響き立てて 吠えるカイジュウ ダイカイジュウ ぐわっと開いた口から炎はでなかったけど

ブログ開設一本目のテーマは公開中の映画パシフィックリム

とにかくそれについて感想やらなんやらする
映画を見て数日のまだ映画の感想を新鮮に覚えているうちに書き留めたい何かであって
これはレビューではないと前置きしておこう

ただし ネタバレはバリバリする

実際この映画の内容なんて「悪いカイジュウをロボットにのってやっつける」なので
ネタバレもクソもないような気がするが  ネタバレを不意打ちで見せられるのはヨクナイ
筆者もそういう形での望まないネタバレは嫌いなので みなさんも映画を見てから読むとか
そういう感じでお願いしたい








・カイジュウ!ビル!破壊!

 筆者は平成ゴジラ直撃世代で、とにかく年に一度のゴジラVSシリーズを見に行くのは、
年末の大イベントであった。

子供時代のホームビデオを見ても 幼稚園に入る前の私が「キングギドラになりたいです」と無邪気に言う姿が収めされているレベルなので、もう刷り込みと言っても過言ではないだろう

そしてウルトラマンも大好きである、ちょうどウルトラマングレートパワードがキングギドラになりたい頃の私を直撃した、更にゴジラがデストロイアと戦って死んでしまった次の年にはそう あの名作
ウルトラマンティガ』が小学生になった私を直撃するのである

同じ世代のみなさんならおわかりだろうというか、その時代について言えばさらにすんげーものが私を直撃した 映画「仮面ライダーJ」身長40メートルに巨大化するとんでもない仮面ライダーの映画である。

とにかくそんな胸焼けしそうなほど「でっかいものがビルを壊す映像」漬けにされて育った私はそういうものが常に大好きである そしてそれらの作品シリーズを大人になった今でもずっと見ている

そんな中で彗星のごとく飛んできたのがこの映画パシフィックリムである

聞けば監督のデル・トロさんは 子供の頃からゴジラやらガメラやらウルトラマンやら鉄人28号が大好きという  つまりこれを俺が面白いと思うのは実際必然だったのかもしれない




筆者は2D吹き替え版を見たあとIMAX3D吹き替え版と2回視聴した その前提でご覧ください



さて映画が始まるとナレーションでカイジュウが出現した理由が説明される
ふんふんと聞いていると最初のカイジュウがサンフランシスコを襲撃!!

もうこの時点でテンションマックスである
巨大なカイジュウがサンフランシスコの街をぶっ壊す!
戦闘機が特に効果の無い攻撃を繰り出し 無意味にカイジュウの近くを飛んで案の定爆発する!!

これだよ!!これが俺が子供の頃に大好きだった怪獣映画そのまんまだ!!


映画が始まってからいきなり最大出力でぶつけられたような興奮で興奮しすぎて涙がでそうになる

冒頭の開設も終わりいよいよ本番
主人公のローリーとその兄貴がこの映画の看板イェーガー「ジプシーデンジャー」にのって
アラスカの海に出動だ

この出撃までの流れも素晴らしい
近未来な感じのパイロットスーツに身を包む カチャカチャとメカニカルな音を立てて装着されていくさまは 特急司令とかそのあたりのメタルヒーローを彷彿とさせる 血圧が上がっていく

コックピットもすさまじくゴチャゴチャしている このゴチャゴチャしてるのが最高だろうって感じでゴチャゴチャしている それがかっこ良くてたまらん

そしてどうするのかと思ったら コックピットはロボットの頭部で
それが上から落下してきて 身体のほうにパイルダー・オン!!

どこまでー どこまでーぼくをー 魅了するんだーい?


とまぁ映画が始まってすぐに私の心はガッチリとこの世界観に捉えられてしまった

こうなってしまったら止まらない 後はこの素晴らしい映画に身をまかせるのみである。



この映画では巨大ロボットを操縦する方法として『ドリフト』という方法が使われる
ロボットと神経を接続してコントロールする そして脳にかかる負担軽減のために
二人のパイロットが右脳と左脳を担当する

二人のパイロットが心を一つにするのだ

やっぱり筆者はその設定だけで鼻血が噴き出るほど興奮する


そして画期的だったのは
イェーガーが「パイロットの動きをトレースする」という仕様である中での
「歩く動きをどうするのか」という長年の疑問に答えてくれた

このへんはCMやPVでも映像が見られるので確認して欲しい
この動きも素晴らしいと思う


とにかく頭から最後まで退屈しない
戦闘シーン以外の場面であってもそれぞれのドラマが心を掴んで離さないし
それはなんていうか クールなんだすっごく

主人公とヒロインは男と女であるまえに「一緒にカイジュウをやっつける強い信頼で結ばれたパートナー」ってのがすごく良くって やっぱりクールなんだ

書き始めておいてなんだけど

筆者がこの映画から感じ取ったものはすごく強くてシンプルな感情だった


面白い

これである  まぁみんなだいたいそうだと思うんですけど
なんていうか これ伝わるかわからないんですけど
面白い物を見た時って  なんかくるじゃないですか
脳からなんか物質がでたのか  武者震いみたいに全身がブルっときて
「うぉぉぉぉぉぉこれは面白い ふぉぉぉぉ」って

それがずっと出っぱなしなんですよ


イェーガーが戦う時
科学者二人が勇気を見せて「二人で一緒に悪いカイジュウをやっつけよう」って握手するとき
サンダークラウドフォーメーションの時
カイジュウが現れる時

なんでも興奮してその状態になれる





まぁそんな大喜び状態ですが やはり残念というかハリウッド映画全般に対する「諦め」みたいな部分もどうしてもあって

向こう側には「必殺技」という概念が無いのかそれとも 映画的な都合なのか
監督も「スペシウム光線はとっておき」というのはわかった上で
「こんなこともあろうかと」みたいなタイミングでのみ主人公機ジプシーデンジャーの新兵器を解禁する演出をだして それは本当にすっごいカッコイイし興奮したんだけど


まぁそれはそれとして 技名を全力で叫びながら相手をぶっ飛ばし 終わったらキメポーズみたいなの欲しかったです…監督…

とはいってもこれはたぶんこの映画だけの問題じゃないと思ってます
アイアンマンシリーズ3本でも 基本的に最後の敵を「アイアンマンの超すげー技で倒してキメポーズ」ではなく 何かしらのアイデアで勝利したり自爆したり アベンジャーズの時に至っては核ミサイルだったりで やっぱりハリウッド感覚ってそうなんだなぁーって感じがしてしまいます
まぁこれはそういうものだと諦めましょう

面白かった作品にあんまりケチつけるもんじゃないね


それでも私は男の子 「もう打つ手が無い!」「私達にはまだ武器がある!」「チェーンソードを起動します」の流れは泣きそうになった

評判だとだれると言われている海底の最終決戦も結構すきである カイジュウの頭にソードをさして
海底火山に顔をつけてローストするシーンとかかなり好きだったりする
というか直前の司令官の演説で脳が完全にハイになってるからってのもあるだろう
2回目に視聴したら冷静でいられるかと思ったけど そうでも無く
またハイになってしまった

まぁカテゴリー5(笑)さんは本当 微妙だったと思います

字幕版だとジプシーデンジャーのOSの音声は名作PCゲーム「Portal」に登場するGLaDosの声優が担当してるとかでそれはそれで見たかったが  私は2回とも吹き替え版を見たので
その辺については触れられないのでご勘弁ねがいたい



とにかくビルより大きなロボットがカイジュウを殴る
でもカイジュウはロボットより強い  だから人間は強いキヅナで繋がったパートナーと心を文字通り一つにし 立ち向かう

そんな素晴らしい映画でした

みなさんもぜひ見に行ってください